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わせだマンのよりみち日記

2008.02.27

「出張ビジネスマン、冬の体温調整は難しい」の巻

40歳を過ぎて、急に外見を気にしなくなりました。額の後退もウエストの膨張も、努力で何とかなるレベルを超えてしまうと、アンチエイジングの戦いは一気にあきらめモードになるものですね。私より年上なのにダンディな学芸員の方にもよくお会いしますが、若さを保つ秘訣があったら、ぜひ教えていただきたいものです。

そんなわけで、見た目の格好よさをとっくにあきらめた私は、北海道出張に備えて、肌色のウールのもも引きを購入しました。これは本当に温かいのですが、鏡の前に立つと、オッサンというよりオジンといった風情。ウエストが間もなく1メートルに達するかもしれない体型で、体の線がくっきり出る、しかも肌色のタイツ姿。妻の失笑と娘の悲鳴と息子の爆笑の中、ジローラモさんは絶対に穿かないだろうなあと独り言を言いながら、出張は夜の飛行機なので、いつもの通り出社しました。その日の東京はこの冬にしては例外的に暖かく、満員電車とオフィスの暖房が裏目に出て、最強もも引きで防護された下半身は逆に暑くてたまりません。千歳空港で着替えることにしておけばよかったと、打ち合わせも上の空で一日を過ごしました。まぁ、そこまでの我慢のおかげで、夜の札幌は快適に過ごすことができ、自分としては納得だったのですが・・・。
次の週は信州でした。同じく夜の出発で、前週の失敗を踏まえ、また信州は北海道より寒くないだろうと考えて、例のもも引きは「北海道出張専用防寒具」と位置付けて家に置いてきた私でしたが、これがまた甘かった。寒いんですねぇ、信州は。「失敗した~。もも引き置いてきてしまった~。」と羞恥心のなくなった愚痴を同行した部下に20回くらい聞かせ、後悔の中、脚を震わせながら信州路を歩きました。

かくして、東京で穿くには暑く、北海道と信州で必須、という最強もも引きは、身につけるタイミングが難しいアイテムとなったわけで、今後どうしたものか、と妻に相談したところ、最近は暑すぎない、コットンのカラフルな男性向け防寒タイツが出ているということを聞きました。ジローラモさんどころか、KAT-TUNの亀梨クンあたりもお気に入りだとか。北海道でも信州でも東京でも使えて、さらにオヤジ臭くない防寒アイテムがあったのか! 先に言ってくれよ、と文句の一つも出るところですが、その前に体型をなんとかしなさいという反撃が容易に予測できたため、黙り込むしかない私でした。氷点下の北海道の翌日は、春の陽気の鹿児島・・・なんてことも十分にある当社。まだまだノウハウの蓄積が不十分ですね。

 

Written by U