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わせだマンのよりみち日記

2018.10.10

「30分スケッチ」、始めてみました。

人もうらやむ「ミュージアム三昧」の仕事。たとえ訪問時に展示を見学できないことが多くても、そこにはいつも発見や感動の連続。本当に恵まれた仕事だと思っています。

時には展示を見学できる幸運に恵まれることもありますが、こんな時こそ注意が必要。私の場合は、特に詳しくはないのですが「日本画」が大好き。よって、つい時間を忘れるほど見入ってしまい、次の訪問先に遅刻しそうになったこともありました。

子どもの頃は図工が好きで、友人や周りの大人たちから「上手だね」と褒められました。当時は「お世辞」を知りませんでしたので、子ども心に誇りに思ったりもしたのですが、今ではすっかり記憶の彼方。仕事に追われるばかりの毎日を、もう30年も過ごしてきました。

ですが、最近は、絵画を見ると子どもの頃の記憶が潜在意識の中で蘇るような気分に。展示室で絵を見るたびに「自分もこんな風に絵が描けたらいいだろうなぁ」と思うのです。

そんな中で訪れた、町立湯河原美術館のミュージアムショップ。品定めをしていると、小ぶりなスケッチブックが目に飛び込んできました。吸い寄せられるように「これだ!」と思った私はそのスケッチブックを衝動買い。それが冒頭の写真ですが、なかなかかわいいデザインで、持っているだけでもおしゃれな人になったような気分なんですよね。

サイズも手頃なので、これなら私でも気遅れせずに描けそう。幸い、全国を飛び回るのが仕事ですから、スマホの中にはキレイな写真がたくさんあります。とは言え、何かと時間に追われる毎日で…ということで思いついたのが、「30分スケッチ」です。

技法を学んだことがないので自己流ですが、空いた時間にトライしてみると思いのほか楽しくて、1週間で5枚も描いてしまいました。手前味噌ですが、こちらに載せてみます。

仕事で通りかかった都内某所。おしゃれなクルマが印象的でした。

こちらは、出張先の松本城。この日は風のない穏やかな晴天で、お堀に映るお城が素敵でした。

博物館の建物は、歴史的価値があるものや著名な建築家の手によるものが少なくありません。外観を描くだけも、十分に「名所のスケッチ」になるんですよね。ちょっと畏れ多い気もしますが、時間に余裕がある日は出張先でも「30分スケッチ」にチャレンジして、心に余裕と潤いを与えたいな…と思います。