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わせだマンのよりみち日記

2020.12.24

これはもう「やきものブーム」の予感!? ~ 多治見市美濃焼ミュージアム訪問メモ

信楽焼に備前焼、丹波焼に越前焼、瀬戸、そして常滑。いわゆる日本六古窯のほかにも、有田焼や九谷焼、萩焼など、全国各地に点在する伝統工芸として深く多様なイメージが確立されている「やきもの」の世界。今回お邪魔した多治見市美濃焼ミュージアムも、歴史を感じる器たち、受け継がれた匠の技を堪能できる場所のひとつです。

ところが、エントランスにあるショップを見てびっくり。シンプルでモダンな絵付けが施された、今風のマグカップやビヤグラスがズラリと並んでいたのです。

これは楽しそうだ…と手に取って眺めていると、スタッフの方が「それ、温度で色が変わるんですよ」と教えてくださいました。温かいコーヒーで色が変わるマグカップ、冷たいお酒で桜の花が咲く盃。これは買わない手はありません。

というわけで、猫の絵柄のマグカップをひとつ購入しました。出張を終えて帰宅した翌日、さっそく試してみたのがこちらの動画です。

 

描かれた黒猫が、お湯を注ぐと色鮮やかな柄に。冷たい水を注ぐと、元の黒猫に。「色が変わる」と書きましたが、まさかこれほど鮮やかに変化するとは。もっとぼんやりした変化だと思っていたので、素で驚いてしまいました。製造元は、株式会社丸モ高木陶器という多治見の地元企業。1887年創業の老舗で、美濃焼を中心に漆器やガラスなどのテーブルウェアを扱っているそうです。創業から130年余を経た今もチャレンジ精神が旺盛、伝統工芸は今も革新を続けているんですね。素晴らしいです。

さて、多治見の駅に着くと、「陶芸って地味ですか?」というキャッチコピーが入ったアニメのポスターが目に留まりました。スマホで調べてみると、2021年4月から放映が始まる『やくならマグカップも』というテレビアニメの模様。原作は市の呼びかけで2010年に始まった年4回発行のフリーコミックだそうで、Webでバックナンバーが公開されていました。伝統を受け継ぐ地場産業に対する地元の方々の想いが伝わってくるようで、嬉しくなりました。

多治見市周辺には、岐阜県現代陶芸美術館や多治見市美濃焼ミュージアムなど陶芸にまつわるミュージアムがたくさんあります。加えて、行政や企業も伝統の継承に積極的で、地元の誇りであるやきものの魅力を発信し続けています。1300年の歴史を誇るという美濃焼、老舗企業によるモダンなマグカップ、そしてアニメ作品。「2021年は、多治見を起点にした『やきものブーム』がくるかも?」と、時代を先取りした気分で帰路につくのでした。

 

 


多治見市美濃焼ミュージアム http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
株式会社丸モ高木陶器 https://www.marumo1887.com/
やくならマグカップも http://yakumo-tajimi.com/index.html
TVアニメ&実写『やくならマグカップも』 https://yakumo-project.com/