ミュージアムリサーチャー

ミュージアムレポート

●趣旨

かがわの人と情報の交流拠点・サンポート高松を主会場に、これまで全国マルチメディア祭において取り組まれてきた地域情報化の推進に向けた講演、展示等に加えて、来場のお客様が情報化社会の近未来を楽しく体験し、感動と興奮を共有できる展示・実演、イベント等を多彩に展開します。また、「かがわ」の情報を積極的に発信し、「かがわ」の賑わい創出に挑戦します。
地域ICT未来フェスタinかがわホームページより
http://www.mirai-kagawa.jp/whats.htm

 

「地域ICT未来フェスタinかがわ」というイベントが10月21日から3日間、香川県高松市で開かれていました。「ふるさと情報館 かがわプラザ」に、高松Webミュージアムが展示されると聞いて行ってみました。

会場はサンポート高松という複合商業施設といった感じの場所でした。ステージではいろんなイベントが催され、学校の制服姿の団体客、スーツ姿のグループが目立ちました。「近未来イベント」として「未来体験」ができるブースが多く、子供たちには楽しいイベントが盛りだくさんだったのでしょう。スーツ姿の人たちは自治体関係者でしょうか。

 

「かがわプラザ」は、高松市の文化や「学」やNPOの研究・活動成果を発信するスペースです。そこに、高松市美術館や菊池寛記念館、歴史資料館、市民文化センター等の収蔵品をWeb上で検索、閲覧できる「高松市Webミュージアム」が展示されていました。インターネットに収蔵品を公開する館は最近珍しくありませんが、複数の館の収蔵品をひとつのサイトで公開するのは、全国的にも例がない試みです。

ここに来る前、近県のある博物館にお邪魔して、インターネット公開の話になりました。その館の方曰く、インターネットに収蔵品を公開する場合、かならず超えなければならないハードルが二つ。ひとつは著作権の問題。もうひとつは、サイトを運営する人の問題。後者の問題は、ご多分に漏れず博物館も人が減っているところが多く、ホームページをフレッシュに保つところまでは、とても手が回らないということでした。

 

「高松市Webミュージアム」は、「ホームページにまつわる人の問題」については、ある程度解決できる方法です。なぜなら、Web管理者というのは、ひとつのサイトに最低1人必要ですが、この「高松方式」なら、各館にWeb管理者をおく必要はありません。ハードルのうち、ひとつは越えられそうですね。

イベントは終わってしまいましたが、会場で展示されていたパネルのデータをもらってきました。このページからダウンロードできますので、ご参考になさってください。

 

展示パネルのデータがダウンロードできます

パネル1・高松市Webミュージアムシステム (394KB)

パネル2・合同Webミュージアムのメリット (1.75MB)