ミュージアムリサーチャー

ミュージアムレポート

7月の企画展開催当初からずっと気になっていた川崎市市民ミュージアムの「ロシア民族学博物館アイヌ資料展」に行ってきました。
「なかなか日本では見ることのできない珍しいものもたくさんくるよ。」、関係者口コミでそんなこといわれたらもういくしかないですよね。タイミングよく、7月30日に行われる体験講座にも参加できたので、夏休み気分で報告いたします。

「ムックリ」って?

市民ミュージアムのHPを見るまでムックリという楽器を知りませんでした。どんな楽器かというと、竹でできた手のひらサイズの楽器で、「みょ~ん」みたいな不思議な音が鳴る楽器です。はい、私の説明ではわかりづらいですね、失礼しました。実物はこんなかんじです。

これをどう鳴らすかというと、舌の部分を振動させ、口に共鳴させます。失敗するとちょっとかっこ悪いです。でも、上手にできると、どんな楽器にも似ていない神秘的な音が出るのです。検索してみると、ムックリの音が聞けるHPなんかもあるので是非聞いてみてください。

結構上手にできたよ

当日は北海道の二風谷の先生に教えていただきました。定員20人はオーバーし、わいわいと活気ある雰囲気の中、久しぶりの彫刻刀に苦戦しながら作りました「きれいに薄くならないよ」と苦戦気味の人もいました。弁だけをはじいても空気が震えて音が鳴るように彫刻刀で薄くするのがポイント。でも削りすぎてもきれいな音が鳴らないんですよね。持ち手と弁を震えさせるための紐を結んで完成です。

音が鳴らない!

キレイにできたので、わくわくしながら初ムックリ演奏。しかし、キレイな音が出ません。「みょ~ん」じゃなく、「ボン」という感じの音しか鳴らない。。。(泣)隣の席の女の子も苦戦してるようです。と、左側からアノ音色が。。。参加者の男性が初めてとは思えないくらい上手に演奏していました。口の形や舌の動きで音色が微妙に変わるのですが、それも上手。。。なぜ私のは鳴らないの? 作り方が悪いの? 結局、体験講座中は上手に鳴らせず帰って猛特訓。ようやくコツがわかって共鳴するようになりました!うれしい!童心に戻った楽しい夏の一日でした。

 

私の作品。結構きれいにできました。 自画自賛。

(当日の様子)北海道の二風谷の先生や学芸員さんにご指導頂きました。 午後の回に参加しましたが、意外と年齢層が広かったです。

川崎市市民ミュージアム
〒211-0052
川崎市中原区等々力1-2  http://home.catv.ne.jp/hh/kcm/