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2021.04.01

「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」に <I.B.MUSEUM SaaS>が採用されました。

大阪市立東洋陶磁美術館がこの3月26日に公開した「収蔵品画像オープンデータ」に、早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区)が提供するクラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>が採用されましたので、お知らせいたします。

大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ:https://websites.jmapps.ne.jp/mocoor/

「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」について

大阪市立東洋陶磁美術館では、2014年度より収蔵品管理とホームページでの収蔵品情報公開を目的に<I.B.MUSEUM SaaS>を導入し、デジタルアーカイブの基盤を整備してきました。これに伴って館蔵品画像のデジタル化も推進しており、オープンデータ化に向けた準備も順調に進行。今回は、これらの取り組みの成果として、専用のウェブサイトでの公開が実現しました。

「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」の特徴

最大の特徴は、豊富な階調や色彩の表現が可能な機材で撮影された高精細・高解像度な写真の数々です。公開されているのは国宝2件、重要文化財13件を含む23件の作品画像で、データベースから直接ダウンロードできるほか、多彩な色合いや質感などを詳細に確認できるより高精細なTIFF画像もGoogleドライブから自由にダウンロード可能。さらに、規約の範囲内であれば個人的利用・教育研究利用に加えて商業利用や複製・再配布まで無申請で許可するなど、我が国の美術館でも極めて事例の少ない先進的な取り組みとなっています。

サイトトップにタイル状に並ぶ作品サムネイル画像は、<I.B.MUSEUM SaaS>のWeb-API機能で取得したもので、データベース側で所定の操作を行うとサイト上にも自動的に反映。最小限の負担でコンテンツの更新・拡充が可能な仕組みとなっています。また、同館では、国の分野横断ポータルである「ジャパンサーチ」とも連携予定。サイトでは作品解説まで多言語化(日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語)を実現しており、今後はさらに充実した情報発信を推進していく予定です。

クラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>の採用理由

美しさにこだわりぬいた高精細画像をオープンデータ化し、これを広く公開するにあたっては、<I.B.MUSEUM SaaS>のWeb-API公開機能が大いに活用されています。クラウド型収蔵品管理システムの月額利用料以外に追加費用をかけることなく、システム内に格納されたデータを、システムとは別の専用ウェブサイトが取り込んで表示できるWeb-API公開機能は、この先進的なプロジェクト全体でも重要な役割を果たすことになりました。

<I.B.MUSEUM SaaS>は、博物館の業務管理に特化した収蔵品管理のためのクラウドサービスです。ミュージアムデータのためのプラットフォーム構築プロジェクト「MAPPS」の基幹部分を担うシステムで、資料データの管理からインターネットを通じた情報配信までをトータルにサポート。2010年11月のサービス開始から現在まで月額3万円という完全固定料金制を貫いており、ユーザ館数が間もなく400館に到達する事実上の業界スタンダードへと成長しています。

 

case study18_大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ


【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

早稲田システム開発株式会社

TEL:03-6457-8585

Email:sales@waseda.co.jp