会社を知る
私たちの思い
経営理念
早稲田システム開発株式会社は、30年以上にわたり日本国内の博物館(※)向けの収蔵品管理システムの開発・運用に特化して事業を展開してきました。博物館は、貴重な資料や作品の展示を楽しめるだけでなく、地域の社会・文化を継承し、未来への発展を考える上で、極めて重要な施設です。博物館専業のシステム開発会社である当社は、業界文化や館個別の事情に長く寄り添ってきた知見と技術のもと、全国の学芸員・博物館職員の業務を支えることをミッションに製品・サービスをお届けしています。
博物館専業という極めて珍しい事業スタイルから、業務内容も独特です。代表自身を筆頭に、営業担当者・サポート担当者は年間で200館近い博物館を直接訪問。あくまで仕事ですので一般来館者のように展示を楽しむわけではありませんが、時にはそんな機会に恵まれることもあります。国宝級の宝物、大家の書や絵画から、地元文化を偲ばせる生活用具まで、展示は実にさまざま。共通するのは、すべての博物館が地域住民が共有する文化資源を保全・継承しつつ、最高の知的冒険を提供する舞台となっていることです。
地域の人々の知性と精神性の支柱とも言える博物館ですが、多くの館はその運営に課題を抱えています。施設経営の成果や実績を数字で表しにくい分野ということもあり、予算や人員の確保に頭を悩ませる館が多いのが実情。このままでは、近い将来、立ち行かなくなる館が出ないとも限りません。そんな地域の損失が発生することにならないよう、効率的な学芸業務・館内業務をサポートすることが、私たちの使命なのです。
「博物館と美術館は別のもの」と捉えることがありますが、ここでは「美術館は博物館のひとつ」としています。
そのほか、総合博物館や歴史博物館、屋外博物館はもちろん、科学館や動物園、水族館、植物園なども博物館に含みます。
ビジョン
私たちの目標は、「将来にわたり日本の博物館を支え続けることができる企業となること」です。
事業の中核である当社の収蔵品管理システムは、館の所蔵品にまつわる情報の管理のみならず、資料・作品の情報を外部に発信するためのプラットフォームの役割も果たしています。それは、いずれも学芸員の業務負担を軽減し、より活発な学芸活動に資するための機能。情報管理と情報発信を両輪として、社会のさまざまな場面で館の保有情報が利活用される環境を作ることで、館の存在価値を高める品・サービスの提供を目指しています。
上記の通り、日常的に全国各地の博物館を訪問する当社のスタッフは、多数の学芸員と直接面会しています。「いま何に取り組んでいるのか」「どんなことに困っているのか」「何を目指したいのか」といった学芸現場の情報を、ご本人の肉声で収集。こうした声のひとつひとつを検証し、実現可能なものは製品・サービスの開発に反映するとともに、自社媒体をはじめさまざまな機会を通じて全国の博物館にフィードバックしています。
製品開発とは別に展開している情報提供は、長年にわたり専業として博物館界ひと筋にお世話になってきたご恩返しとして、当社の製品・サービスをお使いではない施設まで広範囲にカバーしています。ノウハウや成功事例を業界全体で共有する情報ハブの役割を果たす一方、ユーザ館ではコミュニティ形成の動きも活発化するなど、システム開発会社の枠を超える活動へと発展。文化資源情報を蓄積するインフラとしても成長を続けています。