ミュージアムIT ケーススタディ

ミュージアムレポート


https://websites2.jmapps.ne.jp/nishidanote/

  • 提供機関 : 石川県西田幾多郎記念哲学館
  • 使用システム : I.B.MUSEUM SaaS+オリジナルウェブサイト
  • 狙いと特徴 : 研究者に有効な情報提供と一般向けPRを両立

 

偉大な哲学者の思考を辿れる驚きの新資料を
広く公開するデジタルアーカイブ事業。

哲学者の思考の旅を辿るノートの公開

日本を代表する哲学者・西田幾多郎。2015年10月、ご遺族のもとで幾多郎の講義ノートや思索ノートなどが発見され、生誕150年を迎えた2020年に翻刻・注解などが付された「西田幾多郎全集 別巻」が刊行されました。本デジタルアーカイブは、これらのノートを広く公開し市井の研究者に寄与するとともに、より多くの人々に西田哲学の素晴らしさを紹介する窓口となることを目指すものです。

多彩な切り口で調査・研究をアシスト

今回のデータベースでは、ノートの使用目的や時期から使用言語、出版物との対応まで、多種多様な切り口で検索可能。200ページ近くに及ぶような分厚いノートも全ページにわたって画像データが公開されており、鮮明に拡大して閲覧することができます。個別のノートについての詳しい解説も添えられるなど、細部まで配慮が行き届く充実したデジタルアーカイブに仕上がっています。

 

 

研究者なら誰もが驚く膨大な新資料を
専門知識を持たない一般閲覧者にも魅力的に紹介

データに加えて関係者の思いまで網羅

トップページは、ノートのデジタルアーカイブであることを迫力たっぷりのビジュアルで視覚的にアピールし、詳しい知識がなくても気軽に閲覧できることを直感的に伝えます。講義、思索といったカテゴリごとの検索も、該当の画像をクリックするだけ。また、サイトには時期ごとに年譜が表示されており、その時期のノートのページに直接移動することもできるなど、使用状況を思い浮かべながらデータを閲覧できるよう工夫されています。

さらに、ノート発見から修復や翻刻を経て公開に至るまでのプロジェクトの全貌を分かりやすく紹介。関係者の思いがこもったデジタルアーカイブであることがリアルに胸に迫ります。

研究者への情報提供と一般向けPRを両立

わが国有数の哲学者が記した大量の直筆ノートが新たに発見され、それがくまなく公開されたことは、研究者にとっては驚愕のニュース。しかも全ページの画像データを検索・閲覧できるデータベースとなれば、その価値は極めて高いと言えるでしょう。

一方、研究者向けのデータベースは、専門的な内容となる分だけ一般人には敷居が高く感じるもの。そこで、このデジタルアーカイブでは、写真をふんだんに使用したショーウィンドウの役割を果たす特設サイトが構築されました。ノートの内容から公開の意義まで、知識を持たなくても分かりやすく理解できる内容となっており、「西田哲学」の魅力をより多くの人々に発信する役割が期待されます。

まとめ

極めて資料性の高いデジタルアーカイブを、
初めてふれる人々の興味も刺激するコンテンツに。